腫瘍診療

腫瘍とは

方針イメージ

腫瘍とは、
体内の細胞が自律的に無目的にかつ過剰に増殖する状態
と定義されています。簡単に言うと、細胞が勝手に無制限に増えてしまう状態です。
原因は、加齢や環境因子によって遺伝子が異常を起こしてしまう事と考えられています。
例のように、体の表面(皮膚)にできることもあれば、内臓(肝臓・脾臓・腸管など)やリンパ節にできることもあります。

転移や再発の心配がない良性腫瘍と、転移や再発・合併症が見られる悪性腫瘍があります。

腫瘍の検査について

  • 身体検査

    しこりがいつからあるか、増大傾向があるか、大きさや可動性、リンパ節の状態などを確認します。
    食欲不振や嘔吐・下痢、体重減少など症状が見られていないか確認します。
  • 細胞診

    細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で細胞を観察します。
    注射用の細い針なので、痛みはほぼありません。大まかに炎症なのか(腫瘍ではない)、腫瘍であれば良性・悪性なのか、どのような細胞由来なのかを鑑別します。
    腫瘍の種類によっては診断が可能なこともあります。
  • 生検

    細胞診では診断が困難な場合などに、腫瘤の一部または全部を切り取って検査します。
    細胞レベルではなく、組織構造や多量のサンプルが得られるため診断制度が上がります。
    しかし、通常は鎮静または麻酔が必要となります。
  • レントゲン・超音波検査・血液検査

    腫瘍の周囲への広がり、転移の有無などを確認します。また、腫瘍による合併症がないか血液検査を行います。
  • ステージ分類

    治療の目的を決定するために、上記の検査より腫瘍の進行度の評価を行います。

    ステージI:腫瘍が局所に限局している
    ステージ II:腫瘍が周囲組織またはリンパ節内に浸潤している
    ステージ III:より広範囲に浸潤している
    ステージ IV:遠隔転移がある
    (ステージ分類の基準は、腫瘍の種類や動物種によって異なります)
  • 治療方針の決定

    根治治療:腫瘍の根絶を目指す治療
         積極的な外科手術などで、がんに勝ちに行く治療
    緩和治療:QOL(生活の質)を向上・維持するための治療
         腫瘍の増殖をできるだけコントロールする
         外科・抗がん剤・放射線治療などを組み合わせ、がんと引き分ける治療
    対症治療:QOL(生活の質)を向上のみが目的の治療
         腫瘍は非常に進行しており、対抗手段がない
         少しでも症状を楽にしてあげるための治療

    ご家族とその子の状態によって、どの治療が良いかをご相談していきます。

    根治治療では、CT検査や高度な手術や放射線治療が必要な場合があります。
    その際には、岐阜大学付属動物病院の腫瘍科をご紹介可能です。

腫瘍科セカンドオピニオンについて

当院では、日本獣医がん学会認定医によるセカンドオピニオン外来を実施しています。
ご希望の方は、お電話でお問い合わせください。
また、ご来院の際にはできるだけ検査結果や治療内容のわかるものをお持ちください。