エキゾチックアニマル
診療案内
当院では、ウサギ・ハムスター・モルモット・フェレット・ハリネズミなどのエキゾチックアニマルの診療を行っています。
動物種ごとに体の構造やかかりやすい病気が大きく異なるため、それぞれの特性に配慮した検査・治療を心がけています。
以下に、主な動物種ごとの診療内容をご紹介します。
ウサギ
イヌ・ネコと同様に爪切り・一般的な内科治療が可能です。皮膚病(細菌や真菌、ダニの感染など)や神経疾患(発作や斜頸など)、心疾患などがよく見られます
草食動物ならではの病気として胃腸運動機能障害による食欲不振や、歯科疾患が非常に多いため、食事指導や歯の研磨なども行います。
『常生歯』であるウサギの歯は、生える量と削られる量のバランスが重要です。牧草をあまり食べずペレットに偏った食事を続けていると、奥歯が過剰に伸びて舌や頬の粘膜に刺さってしまうことがあります。痛みによる食欲低下から胃腸運動の停滞、胃腸にガスが貯まりさらに運動が停滞と悪循環になり命に関わることもあります。過剰に伸びた歯は、麻酔下で削る必要があります。同時に食事管理も行います。
近年ウサギやハムスターも高齢な子が増えているため、腫瘍症例が増えています。イヌやネコと同様に細胞診などを行い、外科的治療を希望される場合には実施しています。
※写真は乳腺腫瘍のものです。
ウサギでは、メスは子宮疾患が非常に多く、なかでも子宮腺癌という腫瘍が好発します。種によっては、4歳以上の子では50%以上の発生率とも言われています。そのため、予防的な卵巣子宮摘出術(避妊手術)を行うケースも増えています。
上の写真は、どちらも1歳未満で避妊手術をしたウサギさんの子宮です。
若くても子宮疾患が多いため、注意が必要です。
詳細はブログの
『ウサギちゃんの不妊手術①…男の子編』
『ウサギちゃんの不妊手術②…女の子編』
をご覧ください
ハムスター・マウスなどの小型げっ歯類
眼科疾患(目やになど)、皮膚疾患(脱毛・痒み)、腫瘍(皮膚のしこり)がよく見られます。体が非常に小さいため、検査や治療はある程度限られてしまいす。内服治療や、点滴・注射治療を行います。
小型げっ歯類では、他の動物と比べて腫瘍が好発します。
また大きくなる進行速度も速い特徴があります。
全身状態が良ければ、外科的に切除を実施しています。
モルモット
定期的な爪切りや、皮膚病の治療、消化管うっ滞への治療などがあります。他の動物と比べて特にストレスに弱いため、慎重な診察が必要です。
モルモットでは、雄でも乳腺の腫瘍が好発します。
腫瘍が発見された際には、切除を実施します。
フェレット
ジステンパーワクチン接種が必要です。フェレット用ワクチンは日本国内では販売されていないため、イヌ用となります。ワクチン接種はなるべく午前中にご来院ください。
4月下旬から11月下旬まで、毎月の飲み薬か滴下剤を使用します。
爪切りや耳掃除など、定期的なお手入れが必要です。
フェレットには、副腎疾患というホルモン病が好発します。
痒みや脱毛などの皮膚病のような症状がよく見られます。
当院ではホルモン注射による内科治療を行っています。
歯周病に対する麻酔下での歯石除去や、異物の誤食や毛球による消化管内異物摘出術を行っています。
フェレットはスポンジやマット、ゴムなどをよく食べてしまったり、毛づくろいの毛が胃内にたまることによる消化管閉塞に注意が必要です。
ハリネズミ
健診や爪切りなど日常的なケアを行っています。ハンドリングが苦手な子では、レントゲンやエコー検査時には麻酔が必要になることもあります。
よく見られる病気として、ダニ(疥癬)や糸状菌による皮膚病に対して投薬による内科治療を行っています。
呼吸器系では鼻炎がよく見られ、吸入治療や投薬治療を行います。口腔内疾患として、歯周病や口腔内腫瘍がよく見られます。
特に口腔内扁平上皮癌が非常に多くみられます。
雌では子宮疾患による出血が多くみられ、重度の失血から死亡する危険も高い病気です。緊急的に卵巣子宮摘出術を行うこともあります。